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こどもの病気

無菌性髄膜炎

 髄膜炎は髄膜(脳や脊髄を包む膜)にウイルスや細菌などで炎症が生じた状態で、脳脊髄液より細菌が検出されないものが無菌性髄膜炎です。無菌性髄膜炎の大部分はウイルスによるもので、ウイルスが髄膜にまで達した時に髄膜炎を発症します。中でも主なものは「夏かぜ」の原因となるエンテロウイルスです。このエンテロウイルスはヘルパンギーナや手足口病などを起こし、夏から秋にかけて流行します。髄膜炎とは言っても多くはかぜの延長とでも考えて良く、あまり心配は要りません。また、おたふくかぜの原因となるウイルスもしばしば髄膜炎を起こします。
  症状は発熱、頭痛、嘔吐が主なもので、急に熱が出て、頭痛を訴え、ゲボゲボと何度も吐きます。首の後ろ(うなじ)が硬くなり、首を曲げづらくなります。特にけいれんや意識の低下(うとうとしたり、もうろうとなる)が見られる場合は髄膜炎にとどまらず、脳炎への進展が強く疑われるので特に注意が必要です。診断や細菌性髄膜炎との鑑別には脳脊髄液を採取する髄液検査が行われますが、症状が軽い場合には総合的な判断で、実施しない場合もあります。
  ウイルス性髄膜炎の場合は有効な薬がないため、対症療法が中心となります。熱や頭痛に対しては解熱・鎮痛剤、何度も吐く場合には点滴をおこないます。症状が軽い場合には外来で治療されますが、多くの場合、頭痛が強く、嘔吐が続きますので入院が必要となります。
  細菌性髄膜炎は重篤な後遺症を残す場合がありますが、ウイルスによる無菌性髄膜炎の多くは後遺症を残すことなく治ります。但しおたふくかぜによる無菌性髄膜炎の場合は難聴を合併する事があるので注意が必要です。
  細菌性髄膜炎は適切な抗生剤で治療が可能ですが、治療が遅れると重篤な後遺症を残す危険性があります。頭痛が強く、嘔吐が続く場合は早めの受診が大切です。
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