風疹

 風疹は三日ばしかと言われるように麻疹(はしか)とは異なり、合併症がなければ3日ぐらいで治る病気です。微熱が出ると同時に細かい赤い発疹が、先ず顔 から胸にかけて現れ、翌日には全身に広がり手足にまで及びます。3日目になると最初に現れた部位の発疹は消えてしまい、手足に残る程度になり、4日目には 発疹は消えてしまいます。また,首や耳の後ろのリンパ節が腫れて、小さなグリグリを触れることがよくあります。合併症として血小板減少症や関節炎が知られ ています。年長児が罹ると頭痛や全身のだるさを訴えたり、関節を痛がる事が稀にあります。また、妊娠初期の女性が風疹に罹ると、先天性風疹症候群(目や 耳、心臓に障害を持つ)の赤ちゃんが生まれてくる危険性があるので注意が必要です。
  特効薬はありません。発熱時や頭痛、関節痛に対しては解熱剤や痛み止めを使います。家庭では普通の風邪の時と同じように手当をしてあげてください。熱がな く,元気であっても発疹が消えるまでは家の外へ出ないでください。医師の許可が出るまで保育園や幼稚園、学校は休ませてください。妊婦さんや妊娠の可能性 のある女性には近づかないようにしましょう。
  3日以上熱が続いたり,ウトウトしグッタリしてきた場合や関節が腫れたり,風疹の発疹とは異なる、青紫色の発疹が出てきた場合紫斑病の合併が疑われますので小児科医を受診しましょう。