手足口病

 手足口病は乳幼児の間で流行するウイルスによる病気で、名前が示すように手のひらや足のうら、口の中に赤みを伴う小さな水ぶくれ(水疱と呼びます)が出 来るのが特徴です。手足口の他にもおしりや膝にも出来ることがあります。水痘(みずぼうそう)とは違い、手足の水疱は破れることなく少しずつ吸収され治っ ていきます。熱は出ないことが多く、出ても数日で下がります。手足の水疱はあまり痛がりませんが、口の中は痛がり食事が摂れないことがあります。
原因となるウイルスは一種類だけでないので、以前に手足口病に罹ったことがあっても、又うつることがあります。
  特効薬はありませんが、ほとんどは自然に治ります。熱や口の中の痛みに対しては熱冷ましや痛みを和らげる薬が処方されます。
  口の中が痛い時には熱いものや塩辛いもの、酸っぱいものはしみますので避けましょう。また固いものも痛みを増すので控えましょう。高熱がなく、元気であれば入浴は差し支えありません。
  口の中の痛みのため水分が十分に摂れないと脱水症になり、点滴や入院が時に必要となりますので小児科を受診しましょう。頭痛が強く、吐き気がある場合には髄膜炎を合併した可能性がありますので早目に受診して下さい。